ネットショップでニッチな商品を販売する場合、効果的な売り方として「SEO対策」と「専門性」2つの方法があります。
どちらも意識する必要がありますが、そもそも、ニッチな商材(商品)とはどういった物を指すのでしょうか?
「ニッチな商品の売り方」をお話する前に、まずは「ニッチな商品とは」の参考例を挙げながら解説していきます。
ニッチな商品とは?
ニッチな商品の難しいところは時代によって変化するという点です。
ニッチとは「隙間」という意味ですが、基本的には大手企業が狙わないような小さな市場などを指します。
当然ながら小さな市場でも時代の流れによって、大きくなってしまうことがあるため、ニッチな商品でも競合店が増えてしまう可能性があることを念頭に置く必要があります。
上記を踏まえた上で、今回はネットショップで比較的ニッチな商品の例を以下に挙げています。
- 高級な着物を販売しているお店
- 工場の写真を販売しているお店
- 鳴く虫を販売しているお店
- 亀専門店
- 青汁専門店
「工場の写真を販売しているお店」に関しては、工場が好きなマニア向けの通販ショップですね。
工場が好きな人って意外とおられるのをご存知でしょうか。
知り合いにも好きな方がいますが、工場の写真集があれば買っているそうです。
また、「鳴く虫を販売しているお店」。
こちらは、以前テレビ番組「マツコの知らない世界」で紹介された”虫の音の世界”後藤啓さんが営んでいるということで、今回一例として挙げています。
虫の音にハマっている後藤さんは、「鳴く虫の捕り方・飼い方」という本も出していてマニアの中では有名人です。
その甲斐あってか、ご自身で採集した虫をインターネットを通じて販売されています。
小さい頃から虫が好きだったということでしたので、ある意味、趣味同然。
趣味が仕事として活きている、好きなことを仕事にしているので、ある意味成功者と言っても過言ではないと思います。
ニッチな商品を販売するメリット・デメリット
前述の通り、ニッチな商品は比較的マニアの方や個性的な人から求められやすいので、開店当初はライバルが少ないといえます。
そのため競争率も当然少ないので、その業界の中で「1位を目指しやすい」という大きなメリットがあります。
一方で、万人受けしづらい商品なため、大きな売上に結びつきづらいというデメリットもあります。
ニッチな商品の売り方
ニッチな商品は、基本的に「身近で買えない」「どこで売っているかわからない」というように購入ルートが限られています。
そんな時に活用されるのが「検索エンジン(Google等)」です。
ユーザーは、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンで調べて、購入できそうなショップや情報を探します。
ここで重要なのが「SEO対策」です。
SEOとは、検索エンジン最適化という意味ですが、簡単にいうと検索結果で上位表示するための施策を指します。
検索結果で上位表示するには
前述でSEOの意味を述べましたが、どういった対策を施すことで上位表示されやすいのか?
主に以下のようなことが挙げられます。
- ターゲットを決める
- キーワードを決める
- 為になるコンテンツを作成する
など
ニッチな商品の場合、ターゲットは比較的絞りやすいと思います。
しかし、難しいのがキーワードの抽出です。
商品に対する直接的なキーワードが無い場合は、関連性のあるキーワードを発掘し、それに対するコンテンツ作成をおこないます。
いずれにせよ、その商品を欲しがっているユーザーに見てもらわなければ意味がありません。
見てもらうには様々な方法がありますが、効果的な方法としては「SEO(検索エンジン最適化)」を意識したネットショップ運営が必要です。
専門性でお客様から信頼を得る
ユーザーがニッチな商品を探す場合、関連情報も併せて探す傾向にあります。
例えば、「着物 人気」「着物 おすすめ」などの検索キーワードです。
これは「高級なものを購入するので失敗したくない」という心理が働くためです。
そのため、商品自体の魅力以前に「こんな人にはこれがおすすめ(用途)」や「どういう着物が定番か」、「どういう着物が人気か」などをユーザーに教えてあげるのです。
専門の人から教わることで、ユーザーは不安や疑問が解消され、お店側は信頼を得ることができます。
更に商品の購入までしっかりと案内されていれば、ユーザーは安心して購入してくれるかもしれません。
専門性が高いネットショップの参考例
前述で、後藤啓さんのお話をしましたが、以下が虫を販売されているネットショップです。
このショップでは、ただ商品を販売しているだけでなく、飼育方法の基本情報だったり、コオロギ類を飼育する方法などの情報コンテンツが掲載されています。
確認したところ、コオロギ類だけでも10種類以上の飼育方法があるようです。
こういった情報は、ユーザーにとって専門性の高い情報となり有益な知識を得られる場でもあります。
そこからショップ側は自然と信頼も得られますし、為になるコンテンツは滞在時間も長く、被リンクも集まりやすいため、Googleから評価もされやすく結果的に検索上位になる可能性があります。
まとめ
今回は「ニッチな商品の例」と「ニッチな商品の売り方」を軸にお話させていただきました。
特に、SEOと専門性はニッチな商品の売る上で効果的な方法だと思います。
専門性を高めることは、権威性にも繋がります。
権威性はGoogleも評価対象にしているので、SEOにも有効的です。
また、ニッチな商品を欲する人は、良い意味で「目のつけどころが違う」「個性的な人」などの特徴があると言えます。
そういった特徴や個性に共感し、コンテンツやネットショップのページを作成する際にも反映することで、よりユーザー満足度が高いネットショップになりえます。